思考で操れる義肢や車いすの研究進む、身体まひの患者を支援 米
(CNN) 身体がまひしたり言葉が話せなくなったりした患者のために、頭の中で考えただけで人工義肢や車いすを動かせる技術を開発する取り組みが、米国など各国で進められている。
米ジョージア工科大学頭脳研究所のメロディ・ムーア・ジャクソン所長は、脳の信号を使って義手や車いすを操作できることを実証してきた。
「エクソスケルトン」と呼ばれるリハビリロボットは、脳卒中の後遺症でまひが残った患者の手足を動かす目的で開発が進められている。使う人の脳の信号を感知して腕を動かすことができるといい、「脳から腕への新しい神経接続の確立を目指している」とジャクソン氏。さらに、脳の信号で操作できる車椅子も開発した。
同研究所が設立されたのは1998年。脳からコンピューターに信号を伝えて義肢などを操作する「ブレイン・コンピューター・インターフェース」の研究に取り組む施設は当時は5施設ほどしかなかったが、現在では約300施設に増えたという。