思考で操れる義肢や車いすの研究進む、身体まひの患者を支援 米

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Georgia Tech Brainlab提供

Georgia Tech Brainlab提供

ジャクソン氏の研究チームが脳の信号をキャッチするために使っているのは、脳に光を当てて脳の活動と酸素の状態を調べる「近赤外分光法」と呼ばれる方法。例えば言語機能を司るブローカ野と呼ばれる脳の領域は、頭の中で自分に話しかけたり、声に出さずに数を数えたりするときに活性化し、その活動に応じて酸素量が変化することが分かっている。

この仕組みを利用すれば、声に出さない思考をとらえ、頭で考えただけで発語できるシステムに応用できるという。

身体にまひをもつ人は米国だけで約600万人といわれる。さらに、意識も感覚もあって言葉を理解することはできても、動いたり話したりすることができない「閉じ込め症候群」の患者のためにも、こうした技術の応用が期待される。

ジャクソン氏によれば、日本の電機大手日立は実際この技術を応用して、閉じ込め症候群の人が「イエス」か「ノー」かを答えられる装置を開発した。

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