ビール醸造業者はビールの味で評価すべし ミラークアーズCEO
ミラークアーズのルーツは、先見の明があった2人の移民起業家フレデリック・ミラーとアドルフ・クアーズが醸造所を開いた19世紀半ばまでさかのぼる。たしかに現在の会社の規模は大きいかもしれないが、ミラークアーズは自分たちのビール文化や伝統に大きな誇りを持つビール職人の会社だ。
また、醸造技術を大切にする伝統にも誇りを持っている。今から約25年前、ヤコブ・ライネンクーゲル社を買収した。同社は優れたビールを作っていたが、当時は資金繰りに苦しむ小規模醸造業者が多く、ライネンクーゲルも例外ではなかった。同社は1867年に設立された歴史ある会社で、われわれは同社にビールの作り方を指示しないことを約束し、現在もそれを守っている。
現在、ライネンクーゲル家は6代目が事業を受け継ぎ、レモネード味で人気の「サマー・シャンディ」など、これまで以上にさまざまな種類や味を試している。
また1995年に設立されたブルームーン・ベルジャンホワイトは、ベルギービールがまだあまり知られていなかった頃に米国のビール愛飲家たちにベルギービールを紹介した。主力製品のブルームーンは当初はあまり売れなかったが、その後、米国のクラフトビールのベストセラーとなった。
本記事は、米ビールメーカー、ミラークアーズのトム・ロングCEOによる寄稿です。