シェル、北極海での掘削作業を年内中止
(CNN) 英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは27日、米アラスカ沖の北極海での掘削作業を年内は中止すると発表した。
シェルは27日発表した声明で、「アラスカはシェルにとって長期的に大きな可能性を持つエリアであり続ける」としながらも、今年は「今後の事業再開に向けた機材と計画の準備」に充てると述べた。
シェルは昨年9~10月に北極海の2つの海底油田の準備的な掘削に着手。だが作業開始前に、掘削船「ノーブル・ディスカバラー」の係留がはずれ、アリューシャン列島に向けて流されるという事故が起きた。
そして大みそかには、冬季の母港である米シアトル港に向けて曳航(えいこう)されていた掘削装置「クルーク」が激しい嵐に見舞われ、アンカレジの約300キロ南にある無人島に座礁する事故も起きた。