「ドリームライナー2.0」 米ユナイテッドが運航再開
ヒューストン(CNN) 米ユナイテッド航空は20日、相次ぐバッテリーのトラブルで中止していたボーイング787型機(ドリームライナー)の運航を約4カ月ぶりに再開した。
米ヒューストン発シカゴ行きの国内便は同日、ヒューストンの空港を無事離陸。運航再開は1月16日以来とあって、219人の乗客はボーイングとユナイテッドの幹部や報道陣が多数を占めた。
離陸の間、乗客はやや不安そうな面持ちで窓外に見える同機の翼などを見守り、車輪が地面を離れると機内に大きな拍手が鳴り響いた。
787は1月にリチウムイオンバッテリーから出火するなどのトラブルが相次いだため、米連邦航空局(FAA)が運航停止を命令。ボーイングがバッテリーなどの改善を行っていた。
出発前の記念式典で、ユナイテッドのジェフ・スミセック最高経営責任者(CEO)は「(787は)地上に置いておく彫刻としてはあまりに高額だった」と冗談を言う余裕を見せた。ボーイングのジム・マクナーニーCEOは「技術的対策のために遅れが生じたことを申し訳なく思う」と謝罪した。
スミセック、マクナーニー両CEOとも、この日の運航再開第1便に乗客として搭乗した。航空ファンは、再出発した787型機を「ドリームライナー2.0」と命名している。