NYダウとS&Pが史上最高値 緩和継続の観測と好決算で
ニューヨーク(CNNMoney) 29日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ平均の終値が前日終値比111.42ドル(0.72%)高の1万5680.35ドルに達し、史上最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和を継続するとの見通しや、主要企業の好決算を好感した。
S&P500種指数も前日比9.84ポイント(0.56%)高の1771.95と、3日連続で最高値を更新。ハイテク株中心のナスダックは前日比12.21ポイント(0.31%)高の3952.34と、2000年9月以来の高値で取引を終えた。
同日からの連邦公開市場委員会(FOMC)では、FRBによる量的金融緩和策の縮小が見送られる見通し。30日に正式な声明が発表される。
同日発表の経済指標は9月の小売売上高が前月比0.1%減と6カ月ぶりに減少した一方で、8月の住宅価格が前年同月比12.8%の大幅な伸びを示した。
主要銘柄ではアップルが減益決算を発表して2.5%値下がりしたものの、携帯電話の販売台数が大幅に伸びたノキア、売上高と利益が市場予想を上回ったリンクトイン、追加の自社株買いを発表したIBMなどが値上がりした。続落していた電気自動車メーカー、テスラの株価も上昇に転じた。