お客をつかむには胃袋から――高級機内食はこうして作られる
シーファー氏によると、まず最初に航空会社から提案を受けて、製造部門側の提案とすり合わせる。航空会社が大雑把な料理のビジョンを示した後、実際にゲートグルメの施設にまで足を運んでくるという。要求されることが多く、「正直なところ、非常に大きなストレスがかかる日もある」と話す。
もちろん、とくに贅沢(ぜいたく)するわけでない多くの乗客にとっては、牛肉や鶏肉、魚といったおなじみのメニューが、ひきつづき定番となりそうだ。
ウェーバー氏によると、大多数の乗客が好むのは、ごく普通の料理だという。
ウェーバー氏は「ただ、ここでは国際線の利者が多いこともあり、乗客の期待が大きい。特に香港という土地柄、料理面でもハブ空港の役割を果たしており、なおさら高いレベルが求められる。たとえ屋台であっても、香港の料理は素晴らしいから」と締めくくった。