米インテル、「ウエアラブル」で反転攻勢へ 社長インタビュー
ニューヨーク(CNN) 世界が「パソコン以後」の時代に入り携帯端末の利用が進む中、米半導体大手インテルの先行きが不透明になってきている。シリコンバレーの雄である同社も、技術革新の流れから取り残されつつあると意識せざるをえない状況だ。
パソコン向けの中央演算処理装置(CPU)などで圧倒的な存在感を示してきたインテルだが、同社は今、「ウエアラブル(身に付けられる)製品」の分野で反撃を仕掛けている。米ラスベガスで先ごろ開催された世界最大の家電見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、同社は様々な独自製品を発表。最新の流れを取り入れていく姿勢を鮮明に打ち出した。
CESでインテルが特に力を入れたのが、「モノのインターネット」(IoT)と呼ばれる分野。衣服や身辺器具とモバイル端末を連携させ、無線通信経由で情報を管理する製品が多い。例えば、幼児向けの服に機器を内蔵させ、赤ちゃんの情報を両親の手元のモバイル端末に送信するといった具合だ。
こうした大胆な拡大戦略の背後にいるのは、同社のレニー・ジェームズ社長だ。同社で25年以上勤め女性として過去最高の職位に就いた同氏は、最高経営責任者(CEO)のブライアン・クルザニッチ氏とタッグを組んで全世界10万人以上の社員を統括する。半導体業界では数少ない女性トップの一人だ。