フェラーリ、過去最高のボーナス支給 ブランド重視で好決算
ロンドン(CNNMoney) イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリは13日までに、昨年の販売額や純利益が最高水準を達成したことを受け従業員に対し過去最高のボーナスを支給したことを明らかにした。
ボーナスの額は月給の約3カ月分。これに加え、イタリア人従業員に対しては2013年の好調な販売実績や製品の品質保持などへの功労に配慮し、4000ユーロ(約56万4000円)余の報奨金も支給することになった。
フェラーリは、製造する車の唯一無比のブランド性を守るため生産台数の削減に踏み切っている。上限の生産台数を年間7000台に設け、昨年は前年比で400台減の計6922台だった。
しかし決算は逆に好転しており、営業収益は5%増の23億ユーロを計上。純利益は8%増えた。
同社は車製造の他、ブランド力を生かした異種企業とのライセンス契約にも積極的でこの部門での収益は昨年、4%増の5400万ユーロに達した。
フェラーリの車の販売台数を国別で見ると、最多は北米で世界全体の約3割を占める。中国の10%がこれに次ぐ。ただ、中国政府は最近、国家公務員らによる高級車購入の廃止を進めており、フェラーリの販売台数に響く可能性がある。