航空会社がクラウドファンディングで資金調達、その狙いは?
ただ、これら3社のビジネスモデルはオデッセイのそれと異なり、より旧型で燃費の悪い飛行機を使用していた上に、ロンドン・シティ空港に比べロンドン中心部から遠い空港を拠点としていた、とスコット氏は指摘する。
一方、オデッセイは都心に近いシティ空港が拠点空港であることに加え、運航する飛行機も最新型だ。オデッセイによると、同社が使用するボンバルディアCシリーズは競合機に比べて燃料消費が20%少なく、運航費も15%安いという。
オデッセイのシティ空港での最大のライバルは、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)だが、同社が運航する全席ビジネスクラスのA318は、燃料が満タンの状態でシティ空港の長さ約1.2キロの短い滑走路から離陸できない。そのため、ニューヨークに向かう前にアイルランドに立ち寄り、燃料を満タンにする必要がある。
その点、ボンバルディアは燃料が満タンの状態でもシティ空港から離陸し、ニューヨークに直行できる。
オデッセイは航空券の目標価格を発表していないが、スコット氏はいくつかのヒントを出している。
「我々は格安航空会社になるつもりはないが、ライバル企業よりもはるかに高い価格を設定するつもりもない。市場で競争力のある価格を提示するつもりだ」(スコット氏)