航空会社がクラウドファンディングで資金調達、その狙いは?
(CNN) オデッセイ・エアラインズは、ロンドン・シティ空港から米ニューヨーク直行便の特別仕様機運航に向け、クラウドファンディングを通じて約500万ポンド(約8億6000万円)の資金調達を目指している。
たとえば、ロンドンで仕事を終えてニューヨークに直行便で向かう場合、ロンドン中心部から程遠いヒースロー空港やスタンステッド空港ではなく、路面電車でロンドン・シティ空港に向かって素早く安全検査を受け、税関を通過してゲートまでのわずかな距離を歩き、全席ビジネスクラスのニューヨーク直行便に乗り込むことが可能になる。
このアクセスの良さが、2016年にサービス開始を目指すオデッセイの売りだ。
「我々がターゲットにしているのは、従来のビジネス旅行者だ」と語るのは、オデッセイの最高経営責任者(CEO)アダム・スコット氏だ。同氏はさらに「現在、入手可能な飛行機の中で、最も燃費効率の良い、最新の飛行機を運行する」と付け加えた。
またスコット氏は、ロンドン中心部から近く、ゲートまで歩く距離も短いロンドン・シティ空港を拠点とすることにより「乗客の旅行時間を大幅に短縮できる」としている。
オデッセイは、カナダのボンバルディアの航空部門「ボンバルディア・エアロスペース」が開発するジェット旅客機「ボンバルディアCシリーズ」の定員40人の特別仕様機10機でサービスを開始し、ロンドン・シティ空港からニューヨークなどに向かう直行便を運行する計画だ。