W杯ホテルで消費期限切れ食品 抜き打ち検査で発覚
(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)開幕を目前にしたブラジルで、イングランドとイタリアの代表チームが宿泊予定のホテルを衛生当局が抜き打ち検査したところ、消費期限切れで「食用には適さない」食品が多数見つかった。
イタリア代表が宿泊するリオデジャネイロ郊外のホテルでは、消費期限を過ぎたパスタやエビ、サケ、マーガリン計25キログラムが押収された。
また、消費期限が不明のステーキ肉やソース、牛の心臓、チーズ、砂糖、魚など24キログラムも見つかった。
ホテルの広報担当者は声明を出し、こうしたことが常態化しているわけではないとしたうえで、「客に賞味期限切れや安全でない食品を出してはいない」と主張。現在、幹部が「法令を完全に遵守するための方策を講じている」という。
また先週、イングランド代表が宿泊する予定のリオデジャネイロ市内のホテルに対して行われた抜き打ち検査でも、消費期限切れのラードやハム、サケが合計2.36キログラム見つかった。
このホテルはCNNの取材に対し「食品の品質管理については公的な基準も社内基準も遵守しており、この件については現在調査中だ」と回答した。
これまでにホテルやレストラン、スーパーマーケットなど13の施設が抜き打ち検査を受け、このうち8施設で食品の賞味期限切れなどの違反が見つかったという。