経営幹部はコンピューター? 仕事自動化の影響は
この結果、ロボットが人間に仕事を割りふる方が効率的であり、労働者の間でも好評なことが判明した。
気になるのは、ロボット化が雇用に及ぼす影響だが、これについては、専門家の間でも意見が分かれている。
オズボーン氏は「歴史的には、テクノロジーの変化によって失業が大幅に増大したことはない」と指摘。テクノロジーの普及により消滅する仕事がある一方で、新たな雇用が創出される可能性もあるとの見方を示す。
例えば、20世紀初頭に米国の労働者の40%を占めていた農業関連の仕事は、20世紀末には2%以下となった。激減の要因はもっぱらテクノロジーの変化にあるが、失業率はこの間、おおむね5%付近で安定的に推移してきた。新技術に応じて新たな雇用が創出されたためだ。
オズボーン氏は、近年でも、5年前や10年前には想像もつかなかったような仕事が生まれていると指摘。テクノロジーが新たな雇用につながる可能性があるという「比較的楽観的な」見方を示した。