NYダウ大幅下落、331ドル安 背景に原油安
ニューヨーク(CNNMoney) 5日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ平均の終値が前週末の終値比で331.34ドル安の1万7501.65ドルと大幅に下落した。原油安を背景に、エネルギー関連株が軒並み下げている。
原油価格はすでに1バレル=50ドルを割り、専門家によれば今後40ドル台から30ドル台まで下がる可能性がある。米国のガソリン小売価格は1ガロン(約3.8リットル)当たり2ドル(約240円)以下。消費者が恩恵を受ける一方で、エネルギー業界の株価や米国内外の雇用に影響が出始めた。
米国で続く株高に調整への警戒感が出ていることや、欧州経済への懸念が広がっていることも、ダウ下落の要因と考えられる。ユーロは同日、対ドルで9年ぶりの安値を記録した。欧州株の終値は各市場で2%以上下落した。
アナリストらの予測によると、2015年も米株価の上昇は続くものの、この2~3年続いた2けた台の上昇率には至らず、先行き不安感が強まる見通し。ただ昨年の例をみると、株価は1月を底に上昇し、年末には史上最高値を記録している。