仏紙シャルリー、次号表紙にまたムハンマドの風刺画
ニューヨーク(CNNMoney) パリのオフィスが銃撃されて漫画家など12人が犠牲になったフランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」は12日、次号の表紙の写真を公開した。
次号の表紙を飾る風刺画は、イスラム教の預言者ムハンマドに、同紙への連帯の象徴となった「Je Suis Charlie(私はシャルリー)」の標語を持たせたデザイン。「すべては許される」というメッセージも添えた。
犠牲を免れたシャルリー・エブドのスタッフにオフィスを提供しているフランス紙リベラシオンも、この表紙の漫画を転載した。
シャルリー・エブドの次号は14日に発売予定。同紙にとってはテロに屈しない姿勢を示す記念すべき号になり、各国のジャーナリストも発行再開を歓迎している。
一方で、ムハンマドを描くことをタブー視するイスラム教徒を再び刺激する恐れもある。今回の襲撃事件はシャルリー・エブドの風刺漫画が動機の一端だったとの見方もある。
同紙が2011年にやはりムハンマドの漫画を表紙に使った時には、発行日に合わせてオフィスに火炎瓶が投げ込まれた。今回の表紙の風刺画は、この時の風刺画によく似ている。
次号は通常の16ページを半分に減らして8ページで発行予定。しかし発行部数はこれまでの6万部を大幅に上回る100万部が見込まれ、フランス国外の販売店も関心を示している。ウェブサイトの読者も増える見通しだ。
シャルリー・エブドは仏競合紙や英紙ガーディアン、米グーグルが開設した基金などの寄付に助けられながら編集作業を続けている。