ギリシャ首相が辞任示唆、国民が緊縮策支持なら
ギリシャに対する救済策は、国民投票の5日前の今月30日で期限が切れる。
ドイツのメルケル首相ら欧州首脳は、国民投票では実質的に、ギリシャがユーロ圏にとどまるか自国通貨のドラクマに戻るかの選択を迫られると指摘した。
国民投票の結果がどうなるかは分からない。チプラス首相は高い支持率を維持している一方、各種世論調査ではユーロ圏にとどまることを望む意見が大半を占めている。
欧州委員会のユンケル委員長は国民投票について、「(提案が)否決されれば欧州を拒むことになる」と強調。しかし提案が支持された場合はチプラス首相の交渉姿勢を拒絶して直ちに新たな救済策についての協議に入ることができると指摘した。
メルケル首相は、欧州首脳による会合をギリシャの国民投票前に開く予定はないと説明。ただ、直後に予定している会合でギリシャ政府から要請があれば、新たな救済策について交渉に応じる用意があるとした。
ただし、欧州がギリシャを脅迫し恥をかかせようとしていると非難するチプラス首相の下で、こうした協議が実現する見通しは薄い。