「アメリカンドリーム」、今は非白人層のもの? 米調査
ニューヨーク(CNNMoney) 「アメリカンドリームは今も健在」と信じる米国人は、白人よりも黒人やヒスパニック、アジア系の方が多い――。そんな傾向が最新の世論調査で浮き彫りになった。
調査はコンサルタント会社のペン・シェーン・バーランドが実施した。それによると、白人層は非白人層に比べ、「アメリカンドリームは衰退しつつある」と答えた人が圧倒的に多かった。
「今の暮らしがアメリカンドリーム」または「いずれそうなれる」という回答は、白人以外の層では8割を超えたのに対し、白人層では7割に満たなかった。「もっと努力すればアメリカンドリームは実現できる」と信じる人も、非白人層の方が多かった。
調査に携わった専門家は「アフリカ系米国人であるオバマ大統領の登場とその政策が極めて重要だった。同じアフリカ系米国人の共同体において、将来に対する姿勢やこの国についての考え方が劇的に変化したのだ」と指摘している。
ただ、アメリカンドリームの実現に対する人種の影響については、「自分の人種が妨げになる」と答えた白人が8%、アジア系が20%だったのに対し、黒人は57%、ヒスパニックは30%に上った。