NYとLA合わせたより広い土地、870億円で売り出し中 米
(CNN) 米南部テキサス州にある、ニューヨーク市とロサンゼルス市を合わせたよりも広い約2000平方キロメートルの土地が7億2500万ドル(約870億円)で売りに出されており、今月中にも取引が成立する見通しが出てきた。
売りに出されているのはテキサス州北西部バーノンに近い「ワゴナーランチ」。ここは、1つのフェンスで囲まれた私有地としてしては米国で最大の広さとされる。165年にわたり、1つの家族によって継承されてきた。敷地内には、人口10万人超の町をまかなえるだけの水をたたえた湖や約121平方キロの耕作地があり、1万4000頭の牛や500頭の馬が暮らしている。石油などの天然資源もあるという。
取引の仲介を行っているのは米不動産会社ブリッグズ・フリーマン・サザビーズ・インターナショナル・リアルティーのバーナード・ウエヒトリッツ氏。ウエヒトリッツ氏はこれまでに約2年にわたってワゴナーランチを売却しようと取り組んできた。
この土地で働く120人のスタッフや将来のためにスムーズな取引が必要な家族とも知り合いになった。そのため、ウエヒトリッツ氏には大きな責任がある。
ウエヒトリッツ氏によれば、165年にわたって売られることのなかった土地の伝統を受け継ぎ、さらに165年にわたってそれを守れるような、売り手と買い手の双方にとって利益のあるシナリオを目指しているという。