騒ぎ起こした中国人乗客3人、初のブラックリスト入り
(CNN) 空港や機内で騒ぎを起こしたとされる中国人乗客3人に対し、「非文明的」な乗客の取り締まりを目的とした中国当局の「ブラックリスト記載」措置が初めて適用された。
このリストは中国航空運輸協会(CATA)が今年2月1日から導入。乗客の迷惑行為は運航の妨げとなり、公衆の安全を脅かすだけでなく、中国のイメージを傷つけかねないと指摘していた。
航空会社によると、リスト掲載者は航空サービスの利用で制限を受けるという。
中国国家観光局は、リストに記載された3人の姓のみを公表している。このうち1人は着陸時に客室乗務員の指示を無視してタブレット端末を使い続けたとされ、1年間リストに掲載され、200人民元(約3400円)の罰金を命じられた。
もう1人は空港のチェックイン時に職員とX線検査装置に向けて牛乳パックを投げつけたとして10日間拘束され、2年間のリスト入りとなった。
残る1人は便の遅れに腹を立てて空港職員に暴行したとして1年間リストに載り、200人民元の罰金を命じられている。
国営新華社通信によると、ブラックリストは中国の航空大手5社も賛同して導入された。リストに記載された乗客の氏名は民間航空局や観光局にも開示される。
非文明的な行為には、ほかにも妨害行為、乗員に対する暴行や脅迫、虚偽のテロ情報拡散、機内や空港での乱闘、非常口を開く行為などが該当する。