米情報誌、テスラに運転支援システムの停止を要請

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テスラの運転支援システム「オートパイロット」の画面=Tesla

テスラの運転支援システム「オートパイロット」の画面=Tesla

ニューヨーク(CNNMoney) 米電気自動車メーカー、テスラモーターズの車が「オートパイロット」と呼ばれる運転支援システムを使用中に衝突事故を起こした問題で、米消費者情報誌「コンシューマー・リポーツ」は14日、ドライバーがハンドルから手を放すことができないようソフトウエアを修正するまで同システムを使えなくすべきだと主張した。

テスラ車の衝突事故は最近、2件起きており、うち1件ではドライバーが死亡している。

コンシューマー・リポーツのローラ・マックリーリー副社長(消費者ポリシー担当)は同誌のブログで「『オートパイロット』は実際に自動車を運転できるわけではない。利用者が数分間ハンドルから手を放せるというだけのことだ」と指摘。「ドライバーの手がハンドルに置かれていることを確認できるようプログラムを改良するまで、テスラは自動操舵機能を稼働させるべきではない」と述べた。

自動操舵はオートパイロットの機能の1つだ。ブレーキやアクセルの操作はシステム内の別の機能が担う。

テスラは取扱説明書で、ドライバーに対しハンドルから手を放さないよう求めている。だがシステム自体は、ハンドルに長時間触れていなくても機能するようになっている。

最近ではリンカーンやボルボ、インフィニティ、メルセデス・ベンツといった他の自動車ブランドの車にも、オートパイロットと同様の機能が搭載されている。だがどのメーカーも、手放し運転を防ぐためにドライバーが数秒間、ハンドルから手を放しただけで自動操舵機能が停止する仕組みを採り入れている。

前出のマックリーリー氏は、「オートパイロット」というテスラの運転支援システムの呼称についても、実際より高性能であるかのような印象を与えているとの苦言を呈した。

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