英原発計画に出資の中国、メイ首相の見直し表明に反発
中国はこれに関連した案件として、ロンドンの約100キロ北東に中国独自の原子炉技術を使った別の原発を建設し、66.5%の持ち分を確保する計画を進めている。
メイ首相は、ヒンクリーポイントに関する意思決定を遅らせる理由は明らかにしていない。
しかし同プロジェクトに対しては最初から、中国に重大なインフラへのアクセスを許せば国家安全保障が脅かされかねないと批判する声が出ていた。
メイ首相の補佐官ニック・ティモシー氏は同プロジェクトが発表された時点で、「どれほどの貿易や投資があろうと、敵性国家に国の重要な国家インフラに簡単にアクセスさせることは正当化できない」と指摘していた。
中国を含む多くの国では、関係が悪化した場合の火種になりかねないとして、大型エネルギープロジェクトに対する外国の投資を禁じている。
しかし中国の新華社通信は先週、「EU離脱の混乱から脱出しようとする国にとって、開放姿勢は脱出へ向けた鍵となる」と牽制(けんせい)していた。