ウェルズ・ファーゴCEO、報酬の大半を返上 不正口座問題
ウェルズ・ファーゴの発表によると、不正口座が開設された部門の元トップ、キャリー・トルステッド氏は退職した。この問題をめぐって重役が職を去るのは初めて。同氏は年末に退職する予定だった。退職金や賞与は受け取らず、1900万ドル相当の株式報酬を辞退する。3400万ドルのストックオプションについても、調査期間中は行使しないことで合意した。
ただし、この問題を追及しているエリザベス・ウォーレン上院議員がウェルズ・ファーゴから受け取った書簡によると、トルステッド氏は在任中に約4330万ドル相当の株式を獲得していた。ストックオプションと合わせ、多額の資産を手にして同行を去ることになりそうだ。
筆頭独立取締役のスティーブ・サンガー氏は声明で、調査の結果によっては今後も役員報酬の回収や「雇用関連の措置」があり得ると述べた。ウォーレン議員らはスタンプ氏の解任を要求しているが、その可能性が含まれるかどうかは明らかでない。
下院では29日に金融委員会の公聴会が予定されている。