ウェルズ・ファーゴCEO、報酬の大半を返上 不正口座問題
ニューヨーク(CNNMoney) 米大手銀行ウェルズ・ファーゴで不正な口座開設などが横行していた問題の発覚を受け、ジョン・スタンプ最高経営責任者(CEO)は今年の報酬の大半を返上する見通しとなった。
ウェルズ・ファーゴの取締役会は27日、同行の営業活動について新たな調査を開始すると発表した。CNNMoneyが複数の従業員から得た情報によると、売り上げ目標を達成するため顧客に無断で口座を開設する行為は、同行がこれまでに認めている時期よりさらに前から始まった可能性がある。
取締役会による調査期間中、スタンプ氏は報酬を返上する。この中には賞与や4100万ドル(約41億円)相当の株式報酬が含まれる。
スタンプ氏が昨年受け取った報酬は1930万ドル。その一部は口座数の増加に対する報酬だったが、増加分のうち数百万件は偽口座だったと判明している。