サウジ、トランプ氏の「石油禁輸政策」を牽制
こうした発言を受け、サウジのハリファ石油相は今週、石油禁輸は米国にとって裏目に出る可能性があると述べた。
同相は英紙フィナンシャル・タイムズに対して「トランプ次期大統領は(石油輸入を続けることの)利益を理解するだろう。また石油産業の側も、いかなる製品であれ貿易障壁を設けることは不健全だという点について次期大統領に適切な助言を行うものと考えている」と述べた。
オバマ政権のエネルギー問題顧問を務めたこともあるコロンビア大学のジェーソン・ボードフ教授はCNNMoneyの取材に対し、世界の石油市場の統合が進んでいる昨今、特定の国からの石油禁輸など「現実的ではない」と指摘した。
今年8月の米エネルギー情報局(EIA)のデータによれば、米国は1日あたり340万バレルの石油を石油輸出国機構(OPEC)諸国から輸入。うち3分の1近く、約110万バレルがサウジ産だった。