「憎悪あおる」英大衆紙に広告打ち切りの運動、レゴも参加
ロンドン(CNNMoney) 英大衆紙に掲載される差別的な記事が憎悪感情をあおるとして、大手ブランドなどに広告の打ち切りを求める運動が勢いを増している。デンマークの玩具メーカー大手レゴはこのほど、デーリー・メール紙上での販促キャンペーンを当分の間中止すると発表した。
運動を率いている団体は「ストップ・ファンディング・ヘイト(SFH)」。「憎悪への資金提供を中止しよう」という意味の名称だ。
SFHはデーリー・メール、サン、デーリー・エクスプレスの大衆3紙が移民や人種、宗教をめぐる報道で憎悪をあおっていると主張する。
創立者の1人、リチャード・ウィルソン氏は「人々を悪者に仕立てたり人間でないかのように扱ったりする記事を1面に載せれば読者が増え、結果的に広告収入が増える。私たちの目標はこの動機付けを逆転させることだ。憎悪に満ちた見出しを載せると広告を打ち切られ、売り上げ増を上回る損失が出るようにしたい」と話す。