「英国のEU離脱、止められる」 ブレア元首相が明言
ロンドン(CNNMoney) 英国の欧州連合(EU)からの離脱について、同国のブレア元首相(労働党)がこのほど雑誌のインタビューの中で、離脱に向けた手順は中止できるという見解を示した。
ブレア氏は英誌ニュー・ステーツマンのインタビューの中で、EU離脱について「英国民がその意味を理解して損得勘定が合わないと判断すれば中止できる」と明言した。
EU離脱の是非を巡っては、メイ首相が2度目の国民投票を実施する考えはないと断言し、「離脱は離脱」と強調している。メイ首相は正式な離脱交渉に入る前に議会の承認が必要だとした裁判所の判断も不服として上訴した。
メイ首相は3月末までに離脱に向けた法的手続きに入ると宣言しており、そこから2年間かけて離脱条件についての交渉が行われる。
これに対してブレア氏は、英国が引き続きEUの自由貿易圏にとどまることができるのか、あるいは単独でEUや世界各国との新しい貿易交渉を強いられるのかといった条件について、国民が判断すべきだと主張する。
「『我々はどんな結果になるのかを見極める前に決めてしまった。結果が見えてきた今、確信が持てなくなった』となぜ言わないのか」(ブレア氏)