上位8人の富豪、下位50%の合計と同等の資産保有
WEFは4年前、社会の安定を脅かす主な要因として経済格差の拡大を挙げた。オックスファムによると、世界の指導者らは格差縮小を共通の目的として掲げているにもかかわらず、問題は深刻化する一方だ。
過去30年間で格差が拡大した国に住む人の数は、世界人口の7割を占める。また過去25年間にわたり、上位1%は下位50%の合計を上回る所得を手にしてきた。
報告書は「富裕層が豊かになれば富が全体にしたたり落ちる」とされる「トリクルダウン」理論に言及し、「所得と資産はしたたり落ちるどころか、驚くべき勢いで吸い上げられている」と警鐘を鳴らした。
さらに男女間の格差にも注目し、10億ドル以上の資産を持つ世界の億万長者1810人のうち、89%を男性が占めると指摘している。