英BA、システム障害でロンドン発の全便欠航 電源供給に問題か
ロンドン(CNN) 英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は27日、大規模なシステム障害を理由に、ロンドンのヒースロー、ガトウィック両空港から出発する便を全てキャンセルした。
BAのクルーズ最高経営責任者(CEO)はツイッターを通し、サイバー攻撃の形跡はないと明言。システムへの電源供給に問題が生じたとの見方を示した。
BAによると、「世界規模のシステム障害」で同社ウェブサイトやオンライン・チェックイン、コールセンター、手荷物の追跡などに影響が出た。
欠航便の数や影響を受けた利用客の人数は発表されていない。
英国ではこの週末が連休に当たり、家族旅行などを計画していた客が多かった。
ヒースロー空港に着陸してから機内に4時間も閉じ込められたり、手荷物が見つからずに長時間待たされたりしたケースが報告された。旅行を断念して空港から引き返した利用客もいる。BAスタッフからの説明が遅いといった声も上がった。
BAは28日の復旧を目指すとしたうえで、一部で遅れなどが続く可能性もあると述べた。
BAでは昨年9月、チェックイン・システムに障害が発生し、多数の空港で遅れが出た。先月には米デルタ航空でも世界規模のシステム障害が起き、約2000便が欠航するなど数日間にわたって混乱が続いた。