電子機器の機内持ち込み、国際便全便で禁止も 米政府高官
ニューヨーク(CNNMoney) 米国土安全保障省のケリー長官は28日、旅客機の機内にノートパソコンや電子書籍リーダーなどの大型電子機器を持ち込むことを禁止する措置について、米国発と米国行きの国際便全便に拡大する可能性があることを明らかにした。
ケリー長官はフォックステレビのニュース番組で、大型電子機器持ち込み禁止の対象を米国発または米国行きの国際便全便に拡大するかどうかについて尋ねられ、「そうするかもしれない」と発言。航空機は多大な脅威にさらされていると述べ、テロリストは執拗(しつよう)に、飛行中の航空機を墜落させようと狙っており、特に米国人が乗客の大半を占める米国の航空会社は狙われていると指摘した。
ケリー長官は26日のCNNの取材に対しては、米国発の国際便で大型電子機器の機内持ち込み禁止を検討すると語り、「その時期が来たら決定を下す」と述べていた。
現時点でスマートフォンより大きい電子機器の機内持ち込みが禁止されているのは、米国以外の航空会社7社が運航する便のうち、エジプトのカイロやアラブ首長国連邦のドバイなど、中東を出発する米国行きの便に限られている。