豪、車の国内生産ゼロに GM子会社が最後の1台組み立て
香港(CNNMoney) オーストラリアで22日までに、国内で生産される自動車の最後の1台が完成し、同国で今後販売される車は全て海外から輸入されることになった。
最後の1台となったのは、米ゼネラル・モーターズ(GM)の現地企業「ホールデン」の南部アデレードの工場で20日に組み立てられたセダン車。ホールデンは70年の生産活動に幕を下ろした。
オーストラリアでは近年、日米の自動車製造メーカーなどの現地生産活動の終了宣言が相次いでいた。2013年には米フォードが撤退を表明する最初の企業となり、7カ月後にはGMが追随。トヨタ自動車も14年2月にその意向を明らかにし、外国企業による現地生産活動の最終的な終息を告げていた。
豪州内での生産活動の意義は、比較的に狭い同国の自動車市場とより安い生産コストが確保出来るアジア地域の競合企業の台頭で薄れていたとされる。
GMによると、ホールデンは今後も豪州内で約1000人の雇用を維持し、約350人はデザインや技術開発に従事させる。ただ、同国内でこれまで抱えていた数千人規模の従業員の一部分となっている。
主要な自動車製造メーカーの撤退の背景について、豪州国民が「国内製」の車の価値を尊重しなかったのも一因との見方もある。
This week we’re reflecting on our journey, where we’ve been and where we’re headed – all thanks to our team, loyal fans and customers. pic.twitter.com/0arFW98fUQ
— Holden (@holden_aus) 2017年10月16日