初の民間ティルトローター機、米FAAの認証取得へ ヘリと飛行機の長所兼備
米調査会社ティール・グループの航空業界アナリスト、リチャード・アブラフィア氏は「規制当局は開発の難しさを考慮し、この航空機を厳しく精査するだろう」「ただ、安全性に欠ける製品を認証しないことは確実だ」と語る。
AW609はティルトローター機としては初の民間機となることから、航空業界は規制面で新たな領域に入りつつある。
クティーロ氏は「認証を受けるのは新たなヘリコプターであると同時に、ターボプロップ(航空機)でもある」「ユニークな製品の認証となるだけに、簡単な道のりではない」との見方を示す。
レオナルドはFAAと協力して新型機の規制策定を進めてきた。クティーロ氏は「多くの障壁や困難があり、共同で取り組んでいるところだ」と認めつつ「それでも私は大きな自信を持っている」と語る。
AW609の価格は2500万ドル(約28億円)前後になるとみられている。比較対象となる従来型ヘリの2倍以上の価格だ。
すでにアラブ首長国連邦(UAE)が捜索救助仕様の3機を仮発注した。