米フォードが7000人削減、全社員の10%に相当
ニューヨーク(CNN Business) 米自動車大手フォード・モーターは21日までに、全世界の従業員の約10%にあたる7000人を削減すると明らかにした。経費削減に向けた取り組みの一環で、年間6億ドル(約660億円)のコスト削減につながるという。
21日にも社員への通知を開始し、8月末までに完了する見通し。北米での人員削減は約2400人。自発的な早期退職により1500人を削減するという。
ジム・ハケット最高経営責任者(CEO)は従業員へあてた書簡で、今回の人員削減を通じて、社内の官僚主義を排除し、経営構造の簡素化を進めると述べた。
同業の米ゼネラル・モーターズ(GM)も昨年11月、8000人規模の人員削減を発表していた。GMはさらに5カ所の工場の閉鎖も明らかにした。
フォードは過去数カ月、大規模なリストラの一環として、人員削減を行っている。昨年は事業の再編に向けて110億ドルを投資すると発表し、海外での売り上げ増や、電気自動車や自動運転車への注力を高めることによる提供車種の近代化を目指していた。