トランプ政権、中国を「為替操作国」に指定
ワシントンDC(CNN Business) 米財務省は5日、中国人民銀行(中央銀行)が人民元の下落を容認したとして、同国を「為替操作国」に指定した。
人民元は同日、1ドル=7元の心理的な節目を11年ぶりに突破した。これについて米国側では、トランプ政権が新たな対中追加関税を発表したことに対する中国側の報復措置とする見方が広まった。
トランプ氏は5日朝のツイッターで、中国当局が為替を操作していると非難。米企業の収益や雇用、賃金、米農産品の価格に打撃を与えようとする措置で、これ以上容認できないと強調していた。
トランプ氏は2016年の大統領選中から、中国を為替操作国に指定するとの公約を掲げていた。財務省は今年5月の為替報告書で中国の操作国指定を見送る一方、同国を含む9カ国を「監視対象」としていた。