デルタ系パイロット、人種差別的な落書きを繰り返し起訴
(CNN) 米フロリダ州タラハシーの空港で人種差別的な落書きを繰り返したとして、米デルタ航空の子会社エンデバー・エアのパイロットだった男が器物損壊罪で起訴された。
ジェームズ・エリス・ディーズ被告は同空港のトイレや駐車場エレベーターの壁に、黒人や中南米系への差別用語や、トランプ米大統領のスローガン「米国を再び偉大に」の頭文字「MAGA」含む落書きを繰り返していたとされる。
空港警察が今月、本人への事情聴取で、エレベーター内に設置したカメラから落書き犯と特定されたと告げると、一部は自分が書いたと供述。警官に対し、自分がそれまで苦労してきたことや、怒りの感情をコントロールできないことを訴えた。
被告は聴取の後、乗務に向かおうとしたが、自身が操縦席に座れる精神状態ではないと判断し、空港から立ち去ったという。
ディーズ被告は今月9日の初公判で無罪を主張した。
デルタ航空の報道担当者はCNNに、被告がもはやエンデバー・エアに勤務していないことを確認した。
連邦航空局(FAA)のデータベースによると、被告は2013年1月に旅客機パイロットの資格を得ていた。
タラハシー警察によると、同空港では昨年12月までの1年間に20件の落書きが報告された。人種差別的な内容が大半を占め、4件はトランプ氏の弾劾(だんがい)を支持したり同氏に反対したりする内容だった。ディーズ被告は差別的な落書きのうち1件以外は全て自分が書いたことを認めた。