サブウェイのパン、砂糖多すぎ「パンではない」 アイルランド裁判所
ロンドン(CNN Business) アイルランドの最高裁は2日までに、 サブウェイのホットサンドイッチに使用されているパンについて、含まれる砂糖の多さから法的には「パン」と定義できないとの決定を下した。これにより同社のパンは課税の対象になるとみられる。
決定は先月29日、同国のサブウェイ店舗を運営するフランチャイズ企業が税の還付を求めたことに対する回答として下った。同企業は提供しているパンについて、「必需食料品」であり課税の対象にならないと主張していた。
5人の裁判官は審議の結果、パンに含まれる砂糖の量からこれらの製品は課税対象から外れないとの結論に至った。
ドーナル・オドネル裁判官は、サブウェイのサンドイッチのパン生地について、小麦粉の重さの10%に相当する砂糖が含まれていると指摘。アイルランドの税法では、パンの生地に含まれる砂糖の量は小麦粉の重さの2%以下と定めている。このため同法では、サブウェイの提供するパンは「パン」と定義できないという。
サブウェイの広報担当者はCNNへの声明で、「サブウェイのパンは当然パンだ。当社は新鮮なパンを30年以上にわたって店舗で焼き続けており、顧客は毎日サンドイッチを求めて通ってくる。サンドイッチに使われるパンは香りも味も素晴らしいものだ」と述べた。
同社ウェブサイトによると、サブウェイは世界最大のファストフードチェーンで、アイルランド国内では145店舗を展開する。米国での店舗数は2万2000店以上。世界全体では約3万8000店となっている。