さようなら、スキニージーンズ 米リーバイスはバギーに熱視線
ニューヨーク(CNN) スキニージーンズが脚光を浴びる時代が続いた。だが、今消費者が求めているのはくつろげる服装だ。
米ジーンズ大手リーバイスは今年、よりゆったりとしたバギージーンズの供給を増やそうとしている。米国のデニムブランドの象徴である同社がスキニーからバギーへの移行を後押しする。
チップ・バーグ最高経営責任者(CEO)は27日の第4四半期の業績発表に関する電話会合で、「我々がある程度このトレンドを引っ張っていると思う」「昨シーズンに出した商品はゆったりとしたフィット感の商品だった。今は男性用、女性用とも店にそろっている。ある種のルーズストレートで、上々の立ち上がりを見せている」とアナリストに語った。
よりくつろげるバギージーンズの時代が来ているとリーバイスは語る/Jeremy Moeller/Getty Images
バーグ氏はまた、「トレンドとしては全体的にもっとカジュアルに、ゆったりとした服装へとシフトする」との見方も示した。
だが、こうしたスタイルの変化が売り上げを押し上げるには至っていない。昨年11月末までの四半期売上高は13億9000万ドル(約1450億円)と前年同期比12%減だった。同社は売り上げの減少要因として、他社と同様、新型コロナウイルス流行による店舗の閉鎖や来店客の減少を挙げた。
バーグ氏は今年のジーンズ需要を押し上げるのは「カジュアル化」へのニーズと見るが、バギージーンズに熱視線を送るのは同社だけではない。
象徴的なJNCOのワイドレッグジーンズが2019年に戻ってきた。パンデミックで需要が急増しているという/JNCO
1990年代に足の部分が広がったワイドレッグジーンズで一躍有名になったJNCOは2019年、同ブランドのジーンズを再び世に送り出した。価格は130~200ドルで、刺しゅうや特徴的なステッチをあしらった商品もある。
同社の販売・マーケティング部門幹部のカミラ・レバー氏は「多くのブランドがパンデミック(世界的大流行)で悪い影響を受けたが、当社の売り上げは増えた」「我々のジーンズは象徴的で心地よく、今人々が求めているものだ」と自信をのぞかせた。