ナイキ、改造スニーカーの「サタン・シューズ」を提訴 商標権侵害で
サタン・シューズは悪魔をモチーフにしたコンセプトが物議をかもしている。ナイキについても悪魔主義を支持していると認識されることでブランドイメージに傷がつくといった実害が生じていると訴状は指摘する。
ナイキはこの件に関して、CNNを含む多くのメディアに向け声明を発表。同社とリル・ナズ・XやМSCHFとの間には何の関係もなく、サタン・シューズのデザインや販売にも関与しなかったと強調した。またシューズを支持する考えもないとした。
今回の訴訟の当事者にリル・ナズ・Xの名前はない。代理人にコメントを求めたが返答はなかった。
サタン・シューズは黒と赤をメインカラーにしたナイキ「エアマックス97」のカスタム版。シューレースには五芒星(ごぼうせい)をかたどったブロンズ製のアクセサリーが付属し、ミッドソールを満たす赤い液体には本物の人間の血液が1滴だけ混ざっているという。
МSCHFは2019年、「ジーザス・シューズ」と銘打った同様のカスタム版を販売していた。こちらは白と水色を基調としたカラーに、キリストの十字架をモチーフにしたアクセサリーが付属するデザインとなっている。