モデルナ製ワクチンは若者にも安全、有効性もありそう 同社発表
(CNN) 米モデルナは25日、同社製の新型コロナウイルス感染症ワクチンが若者に対して安全であり、有効性もあるように見えると発表した。
米国の12~17歳の子ども3732人を対象とした第2相および第3相の臨床試験(治験)で、血液検査の結果、ワクチンが大人と同様の免疫反応を生み出していることがわかったという。
この治験は特に有効性の検証を目的としたものではなかったが、2回目のワクチン接種から14日経過後に発症した子どもはいなかったという。一方、偽薬を投与された子どもは4人が発症した。
モデルナは「ワクチンの有効性100%と一致する」結果としているが、さらにデータが増えれば数値は変わる可能性があるとも言い添えた。この治験では、発症とは少なくとも新型コロナの2つの症状を示すか、1つの症状と陽性の検査結果がある場合を示すと定義されている。
同社はまた、1回の投与による効果も検証し、1つの症状しか発症しない軽度の症状の予防では93%有効との結果が出たとしている。
これらの結果はまだ査読を受けていない。
同社はワクチンの安全性について、「十分な忍容性がある」とし、重大な安全上の懸念は見つかっていないと述べた。副作用としては2回目の接種後に頭痛や疲労、筋肉痛、寒気などがあり、接種部位の痛みが確認されることもあったという。
モデルナは6月前半に米食品医薬品局(FDA)に治験の結果を提出し、若者への使用許可を求める方針。同社製ワクチンは現在18歳以上への使用が認められている。
FDAは既に、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンについて12歳以上への緊急使用を認めている。