婚約指輪の売り上げが急増、コロナ禍から回復の米国
ニューヨーク(CNN Business) 米国が新型コロナウイルス感染症から回復するなか、ブライダル業界も復調の兆しを見せている。
14都市で宝石店を経営する「シェーン」の幹部プライス・ブランチャード氏はCNN Businessの取材に対し、「カップルが通常の生活に戻り始めるなか、婚約指輪と結婚指輪の両方で売り上げが再び増加している」と述べた。新型コロナウイルスの影響で延期されていた結婚式もようやく実施される運びとなり、実際に人々が会場に足を運び、家族や友人が出席する大規模な披露宴が開かれている。
宝石商によれば、米全土でより多くのワクチンが利用できるようになったことを受けて、4月と5月に需要と売り上げが大きく増加した。
ニューヨークに拠点を置く婚約指輪の販売業者「ザ・クリア・カット」によれば、今春の売り上げは急増した。同社によれば、顧客はようやく旅行に出かけて休暇中にプロポーズできるようになったため婚約指輪を買い求めている。今年5月の売り上げは前年比で4倍となったという。
新型コロナウイルスの流行時には、数百万人の米国人が経済的打撃をこうむった。しかし、雇用が維持できた労働者や、雇用が維持できたバートナーがいた人は、貯金することができた。旅行ができなくなり、レストランが閉鎖されたということは、一部の人たちはいつもより多くの可処分所得を手にした可能性がある。