エチオピア航空、737MAXの導入再開 墜落事故後で初
ニューヨーク(CNN Business) エチオピア航空は17日までに、米ボーイング社から最新型旅客機「737MAX」の納入が先月再開されたことを明らかにした。
同航空が運航していた737MAXは2019年3月、乗客乗員157人の全員が死亡する墜落事故を起こしていたが、これ以降、同型機を新たに引き取ったのは初めて。
インドネシアのライオン航空が保有する同型機も18年に墜落していたが、同社はまだ新たな機材の受け入れには至っていない。
この両事故を受け、737MAXは20年後半まで20カ月間にわたる運航中止の処分を受けてもいた。
ボーイング社も6月の機材受注や納入に関する報告書でエチオピア航空への737MAXの引き渡しを確認。6月に顧客へ届けた同型機は43機とし、運航中止の処分が解けて以降では月間で最多を記録したとも発表した。
同型機への需要がエチオピア航空機などの事故前の水準に戻りつつある兆しも見えている。ボーイング社によると、運航中止の処分の終了以降、顧客には計443機を納入。今年はこれまで181機で、昨年上半期の105機から目立って増えている。
エチオピア航空の公式サイトによると、保有する737MAXは4機で、24機が発注中となっている。6月に引き取った分がこれら数字にどう影響するのかは不明。同航空は同型機の旧式モデルの27機も保有している。
エチオピア航空の同型機の導入再開について事故の犠牲者の遺族を代表する弁護士は批判する見解を発表。事故が起きたエチオピアの空を再び飛行することに実際失望しているとした。