ウクライナ保有の核燃料の備蓄量は2年分、国営原子力企業
(CNN) ウクライナの国営原子力企業「エネルゴアトム」のコティン社長は3日までに、同国が保持している核燃料の備蓄分は今後2年間の用途を賄える水準にあることを明らかにした。地元メディアとの会見で述べた。
同氏はロシアの侵攻が始まった以降、ウクライナはロシアの核燃料を調達せず、予備分に頼る措置を講じてきたと説明。
ロシア産の燃料に依存していた国内の原子力発電所の全てで米原子力企業「ウエスティングハウス」が扱う燃料へ移行する最中にあるともした。
コティン氏は「同社の保有する技術に基づき独自の核燃料製造ラインの構築で協力している」と説明。同社が認可する技術に従う核燃料容器などの製造を既に進めているとした。
また、現状を踏まえた上で、必要とする核燃料の半分はエネルゴアトムが、残りはウエスティングハウス社が担うだろうとの見通しも示した。