中国経済に底入れの兆しか、製造業の景況拡大と「大型連休」の旅行需要に希望の光
香港(CNN) 製造業部門の成長回復と、長い連休期間での旅行需要の高まりを受け、今年に入り大きく低迷していた中国経済は勢いを取り戻すかもしれない。
中国国家統計局が9月30日に発表した同月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と、8月の49.7を上回った。景況の拡大と縮小を分ける50を超えるのは、3月以来初めて。
非製造業PMIも51.7に達し、過去3カ月の最高値を記録した。
一方で財新メディアとS&Pグローバルが10月1日に発表したPMIデータは、伸びを持続したもののそのペースは前月から鈍化した。この傾向は製造業、非製造業の両方に表れた。
エコノミストらが広く認識しているところによれば、当局のPMI調査が主に大手の国営企業を対象にしているのに対して、財新は小規模な民間企業に焦点を合わせているといった違いがあるという。