中国経済に底入れの兆しか、製造業の景況拡大と「大型連休」の旅行需要に希望の光
中国は中秋節と国慶節の休日に伴い、9月29日から10月6日まで今年最も長い大型連休に入っている。9月29日の国内の鉄道旅客数は2010万人と過去最多を記録した。中国国家鉄路集団の発表したデータで明らかになった。
中国政府の文化観光部の予測によれば、大型連休全体では8億9600万人が国内を鉄道、航空、道路、水路で移動するとみられる。これは連休が7日間だった2019年を15%上回る。
また大型連休中の国内旅行者の支出総額は7825億人民元(約16兆2800億円)を見込んでいる。これもコロナ禍で移動が制限される前の19年より20%高い数字だ。
中国の当局者らは、記録的な国内移動が追い風となって経済の押し上げにつながることを期待している。中国経済はゼロコロナ政策の規制を解除した昨年12月以降、内需不足に苦しむ状況が続く。