米財務省高官、中国を訪問へ 非市場的な経済慣行や過剰生産能力を協議
ニューヨーク(CNN) 米財務省の高官5人が週内にも中国を訪問し、中国の当局者と経済に関する一連の会合を行うことがわかった。財務省当局者が5日、CNNに明らかにした。
今回の財務省高官による訪中は、今年後半に予定されているイエレン米財務長官の中国再訪に先立つもの。
今回の財務省代表団はシャンボー財務次官(国際問題担当)が率いる。
米当局者は、中国の貿易の方針について率直に話し合うことを計画している。中国との通商は厄介なテーマであり、米政界の多くを団結させているほか、トランプ前大統領は大規模な関税を課すことで積極的に攻勢に出ると明言している。
当局者によれば、代表団は特に、中国の非市場的な経済慣行や産業界の過剰な生産能力について取り上げる予定だという。
イエレン長官は過去に、中国の「不公平」な経済慣行を指摘していた。その中には、外国企業の市場参入に障壁を設けたり、米企業に対して「強制的な行動」をとったりすることなどが含まれている。
財務省によれば、世界経済のリスクをはじめ、財政や中央銀行の政策などについても率直に話し合う予定だという。