米ボーイング、新たな労働協定で暫定合意 35%賃上げ提示

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ストライキを行うボーイングの従業員=9月16日、ワシントン州レントン/Yehyun Kim/AFP/Getty Images/File

ストライキを行うボーイングの従業員=9月16日、ワシントン州レントン/Yehyun Kim/AFP/Getty Images/File

ニューヨーク(CNN) 米航空機大手ボーイングが19日、35%の賃上げを含む新たな労働協約を労働組合に提示し、暫定的な合意に達したことがわかった。組合が明らかにした。今回の労働協定により、5週間にわたって続いているストライキが終結する可能性がある。

協定が成立するには組合員による承認が必要となる。組合は23日に投票を行う。

今回の提案では、4年間で35%の賃上げを実施する。確定拠出年金(401k)への会社の支出も増やすが、10年前に廃止された年金制度は復活しない。組合員の多くは、この年金制度の廃止に対して怒りを表明していた。

組合は声明で、今回の提案について、支持は表明しなかった。組合は、「いくつかの重要な改善点が含まれている」とし、組合員に提示して検討してもらう価値があるとだけ述べた。

経営不振に陥っているボーイングにとって、今回のストライキは大きな打撃となった。ただ、ボーイングは依然として米経済にとって重要な地位を占めている。ボーイングは輸出企業として米最大手であり、米経済には推計で年間790億ドル(約11兆8000億円)貢献している。直接的・間接的な雇用は全米50州の1万社で160万人におよぶ。

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