中国、春節の旅行消費7%増 映画興収も過去最高に

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上海の商業エリアにある貴金属店のショーウインドー/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images/File

上海の商業エリアにある貴金属店のショーウインドー/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images/File

香港(CNN) 中国政府は5日、1月28日から2月4日までの春節(旧正月)期間中の旅行件数や旅行消費が昨年を上回り、記録的な水準に達したと発表した。

文化・観光部の発表によると、春節の8連休に合わせた国内旅行は計5億100万件と、昨年に比べて5.9%増加した。旅行消費は前年比7%増の6770億元(約14兆2000億円)に上った。

CNNの試算によると、1回の旅行での平均支出は1日168.9元と、昨年の同166.8元からやや増加した。ただし、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年に記録した176.9元に比べると、まだ5%減の水準にとどまっている。

国家移民管理局によれば、連休中の出入国者は1日平均179万5000人で、19年の同179万人をわずかに超えた。特に、外国からの旅行者が昨年より22.9%増加した。

中国は昨年、外国人観光客の誘致策として、ビザ免除措置の適用範囲を大幅に拡大した。外交部(外務省)の報道官は4日の定例会見でこの政策に言及し、「春節が世界的な祝祭になりつつある」と歓迎した。

同報道官は外部のデータとして、春節期間中に中国を訪れた外国人観光客が昨年の2.5倍に上り、過去最多を記録したと述べたが、情報源は示さなかった。

また国家電影局の発表によると、連休中には1億8700万人が映画館を訪れ、興行収入は過去最高の95億元に上った。興収トップは19年の国産アニメ「哪吒之魔童降世」(邦題・ナタ~魔童降臨~)の続編「哪吒之魔童鬧海」だった。

国家電影局が昨年12月に映画鑑賞への補助金支給を開始し、北京市や広東省など一部の地方当局が春節前に映画割引券を配布するなどの振興策が功を奏したと考えられる。

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