米軍、新型ステルス偵察機を極秘開発か
(CNN) 米空軍が24時間の滞空性能をもつステルス無人偵察機の開発を進めていることが、CNNの取材で分かった。北朝鮮やイラン、シリアといった国に対する偵察活動に使うことが目的とされる。
米軍関係者は、これによって通常の航空機を撃墜できる防空システムを備えた国に対する偵察行為が有利になると話している。
新型ステルス機「RQ-180」の存在は、米軍のステルス技術に詳しい専門家のエイミー・バトラー氏らが航空宇宙誌に明らかにした。
米空軍は公式にはその存在を認めていない。しかし複数の当局者によると、イランで2012年に米軍のステルス無人偵察機が撃ち落されたことなどを受け、高性能の偵察機開発は情報収集活動上の急務となっていた。
バトラー氏によると、新しい偵察機は「国境に侵入し、敵の領空内および周辺で標的にされることなく任務を遂行できる」という。極めて機密性が高く、ネバダ州にある空軍の秘密基地「エリア51」に格納されているとみられている。
各国の防空システムの進化に伴い、米国の情報収集活動は困難になりつつある。24時間飛行できる無人機を使えば衛星よりも偵察が有利になり、機体から放出される熱を遮るステルス性能により、敵のレーダーにも察知されにくい。
同誌によると、新型機は2015年にも運用が開始される見通しだという。