アルツハイマー治療に希望? 9割の症状改善 米研究
翌年の脳スキャンでアルツハイマー病に特徴的な症状があると診断され、昨年ブレデセン氏に紹介された時には仕事をやめることも考えていた。
ピーターさんは療法に従って単純炭水化物や加工食品を食生活から排し、腸内環境を整える生菌やココナッツオイルの摂取、徹底した運動、8時間近い睡眠時間の確保、ハーブ類やサプリメントの摂取などを行った。
その結果、4~6カ月で数字や人の顔を再び認識できるようになり、「数年前よりも体調が良くなった」。仕事は71歳になった今も続けられている。
ただし今回の調査はごく少数を対象に行われたもので、この結果を単純に一般に当てはめることはできないと専門家は釘を刺す。ブレデセン氏は今後も研究を続ける予定。「症状が出ていなくても、昔から母親に言われてきた通りにするのが望ましい。運動して睡眠を取り、ストレスを抑えてジャンクフードを食べないこと」と同氏は話している。