スペースXの無人補給船、打ち上げ後に爆発
ISSへの物資補給では最近、失敗が相次いでいる。昨年10月には米オービタル・サイエンシズの補給船が打上げ直後に爆発。今年4月末にはロシアの補給船が制御困難となり、ドッキングが中止された。
しかし米航空宇宙局(NASA)で有人探査計画を統括するガーステンマイヤー副局長は、これらのケースと今回の爆発について「共通点は何もない。ただ宇宙への飛行は難しいということだけだ」と話している。
NASAによればISSには約4カ月分の物資が備蓄されている。スペースXの次回の輸送は9月になる予定だが、これに先立ちロシアが7月3日と22日、日本が8月16日に、それぞれ補給船の打ち上げを計画している。
スペースXは打ち上げに使ったロケットを再利用するため、海上に浮かべたパッドに着陸させる実験にも取り組んできた。今年1月と4月の着陸試験は失敗に終わり、今回が3回目となる予定だった。
同社は2017年に初の有人飛行を実現することを目指す。ガーステンマイヤー氏は、今回の失敗がこうした計画に影響するとは限らないと述べ、「我々は前進を続ける。物資補給船での失敗は、有人飛行に向けた課題の発見にもつながる可能性がある」と語った。