宇宙に1年間滞在、ケリー飛行士が帰還へ
(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)に昨年3月から滞在していた米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリー飛行士(51)が帰還を目前に控え、地球を撮影した最後の画像をツイッターに投稿した。
ISSでの滞在日数は340日、過去3回の任務を加えた通算の宇宙滞在日数は520日。いずれも米国人としては最長を記録するケリー飛行士だが、帰還へのカウントダウンがついに始まった。
ツイッターには画像とともに、「あと一晩。明日地球に帰るよ」というメッセージを書き込んだ。
2月25日にはISSからの最後の記者会見で、「あと100日間でも、100年間でもいられる」と語った。長期に及ぶ宇宙滞在は視力や骨に影響を及ぼすといわれるが、ケリー飛行士は「至って元気」だと強調。一方で「一番つらいのは、地球にいる大事な人々から離れて過ごすことだ」と語った。
滞在中にはオーロラや巨大ハリケーンなど、地球で起きているさまざまな現象を目撃した。環境保護への関心が強まったと話し、「一部の地域は常に汚染に覆われている。前例がないような異常気象も目にした。これは自然現象ではなく、人間生活の影響だ」と指摘。それでも「夢を描くことができるなら実現することもできる」と、環境問題の解決に期待を示した。